宇宙航空開発推進セミナー

21世紀の航空宇宙の展望と日本、そして岩手

21世紀,国産ロケットの開発の機運が高まっています.また100億光年もの深宇宙の観測も日本を中心として進んでおり、新たな航空宇宙の時代の幕開けを予感させます.今回のセミナーでは時代を切り開く研究開発に従事されている方々をお招きし,現在行っている研究内容や今後の研究動向をわかりやすく解説して頂きます.

日時  平成14年1月25日(金) 

    14:00〜17:00

場所  岩手大学工学部テクノホール

講師 

1 渡辺紀徳氏(東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 助教授)

 「航空宇宙推進システムの研究開発動向と展望」

現在日本では、次世代超音速旅客機のエンジン技術の開発研究であるESPRプロジェクトが精力的に進められており、これに先行したHYPR極超音速推進システムの開発研究に続いて、将来の超音速飛行技術への展望を大いに拓いていくことが期待されています。また、航空宇宙技術研究所の小型超音速実験機プロジェクトは、初の飛行実験が今年オーストラリアで実施される予定で着々と準備が進められています.これらのプロジェクトから、今世紀前半に環境適合型の超音速旅客機が日本から発進することも、あながち不可能とは言い切れません.

ここでは航空機、宇宙機の今後の国際市場性を横目に見つつ、航空宇宙推進システム、即ちジェットエンジンおよびロケットエンジンの研究開発動向を横断的にご紹介した後、できるだけ俯瞰的に今後21世紀における航空宇宙推進システムの方向性と問題点を考えてみたいと思います.

2 川口則幸氏(国立天文台地球回転研究系教授)

 「VERA計画ー超高精度天体位置計測をめざして」

10マイクロ秒角という超高精度位置計測をめざすVERA計画におけるさまざまな技術的な挑戦についてお話をします。このような超高精度が観測天文学においてどのような重要性を持っているのか、それを達成する技術開発課題とは?かなり基礎的な(原理的な)面から説明すると共に、技術的な挑戦(ギガビットサンプラの耐放射線試験など)についても時間があれば紹介したいと思います.

3 新井隆景氏(室蘭工業大学機械システム工学科助教授)

 「将来型宇宙輸送システムと日本そして北海道

  (Highway to Space from Hokkaido)」

将来の宇宙輸送システムは有翼機体の再使用型スペースプレーン(宇宙航空機)になると考えられ、我が国をはじめとする世界各国で開発が行われています.本講演では、有翼機体の再使用型スペースプレーン(宇宙航空機)の利点、開発や解決すべき技術要素をやさしく解説します.次に、極超音速飛行を可能とするスクラムジェットエンジン、パルスデトネーションエンジン、ハイブリッドロケット、宇宙航空機の飛行解析など、宇宙航空機やそのシステムに関連する北海道および室蘭工大の取組みを紹介します.

オーガナイザー

 船崎健一(岩手大学工学部教授/国立天文台客員教授)

 連絡先

  岩手大学工学部機械工学科

20-8551 盛岡市上田4丁目3−5

019-621-6422

funazaki@iwate-u.ac.jp

主催  岩手県宇宙航空開発推進協議会

    INS宇宙航空研究会

共催  東北宇宙航空開発推進協議会